電力先物
商品概要
電力は2016年4月に小売りが全面自由化され、その後も連系線利用ルールの見直し、ベースロード市場の創設など電力システム改革が行われてきました。こうしたなか、電力の現物取引を行う日本卸電力取引所(JEPX)における取引量は大幅に増加しており、今では、日本の電力需要規模の3分の1相当の電力が取引されるほどに拡大しています。電力市場に新たに参入した新電力の多くは、電力調達の大半をJEPXに依存していることからJEPXの役割がますます重要になる一方で、電力価格の価格変動リスクに対する意識も高まっています。
電力価格は、気象状況や発電所の稼働状況など需給に大きな影響を受けるため、世界的にもボラティリティが高く、売り手、買い手ともに価格変動のヘッジニーズが顕在化しています。
東京商品取引所では電力価格のリスクヘッジツールとして「電力先物市場」を創設し、東エリア・ベースロード、西エリア・ベースロード、東エリア・日中ロード、西エリア日中ロードの4商品を上場しています。
価格情報
- 当日の電力先物帳入値段が「先物清算値段等」に掲載されます。(当日16時頃掲載予定)
立会時間及び取引方法
立会外取引
JJ-Link
JJ-Linkとは、現物・先物の取引間の連携サービスとして、TOCOMの先物ポジションに相当する現物をJEPXのスポット取引で調達するサービスのことです。同サービスは2段階で開始され、2024年10月28日開始の第1段階では、TOCOM ・JEPX間の情報連携により先物取引と現物取引の結びつきを確認するサービスを提供します。
電力先物におけるヘッジ会計適用に関する報告書
電力先物の実務に関わる電気事業者、専門的知見を有する公認会計士、学識経験者など有識者による「電力先物におけるヘッジ会計適用に向けた検討会」を2024年7月に設置、検討を行い、経済産業省とともに2025年2月に報告書をとりまとめました。詳細は「電力先物におけるヘッジ会計適用」をご覧ください。
商品先物取引業者等
電力先物特設ページ
東京商品取引所では、電力先物取引に関する情報発信のため、特設ページを開設しています。
電力先物を導入した企業様、エコノミスト、また大学教授などの有識者によるインタビュー記事・動画等を掲載しています。
電力先物スクール
東京商品取引所では、電力先物取引の普及啓発を目的に電力先物スクールを開催しています。
スクールでは商品先物取引の基礎から電力先物取引の活用までを説明します。
これまで商品先物取引の経験がない方や、今後、電力先物取引の利用を検討されている事業者の皆様にとって知識を深める機会となれば幸いです。
参考情報
- リンク先ページにおいて電力先物の各限月の取引単位及び休日相当の日(東京商品取引所が定める日中ロード取引の対象から除く平日)を掲載しています。